白熱電球・電球型蛍光灯の生産終了
電球に関しては、大手メーカであるパナソニックでは、白熱電球の生産を2012年10月に当初の予定から前倒しで終了しており、電球型蛍光灯である「パルックボール」の一部を除くほぼ全ての製品を2015年6月に生産完了しています。
今日は、LED電球が主流となった今、交換する電球をどうするかといった問題です。
LED電球と白熱電球、電球型蛍光灯のスペック比較
LED電球、白熱電球、電球型蛍光灯の一般的なスペックを比較すると以下のようになります。
LED電球 | 白熱電球 | 電球型蛍光灯 | |
---|---|---|---|
消費電力(白熱電球を100とした比較) | 20(白熱電球の約20%) | 100 | 20(白熱電球の約20%) |
設計寿命(h) | 40,000 | 1,000~2,000 | 13,000 |
1日10時間あたり使用した場合の寿命 | 約11年 | 3カ月~6カ月 | 約3年7カ月 |
初期コスト | 高 | 低 | 中 |
ランニングコスト (白熱電球40W相当、1日8時間使用した場合の1年間の電気代) |
551円 | 2,492円 | 551円 |
LED電球導入によるメリット、デメリットを以下に挙げます。
<メリット>
- 設計寿命が長いため、電球交換の頻度を少なくできる
- 電気代が安い(電球型蛍光灯と比較するとさほどかわらない)
- 点滅、調光、発色が自在(ただし照明器具の対応が必要)
- 電源ON後すぐにつく
- 低発熱であり、消費電力が低いため、熱が出にくい(ただし基盤部分は熱くなる)
- 振動に強い
- 虫が寄りにくい(紫外線がでないため)
<デメリット>
- 初期コストが高い
- 浴室など熱がこもる場所で使用できない場合がある(ただし、密閉対応型あり)
- 重量が重い
- 光を均一に放射ができないため、場所によって照度のムラがある場合あり
LED電球は、白熱電球と比較すると導入するメリットがかなりありますが、電球型蛍光灯と比較すると、交換の頻度が低くなる以外はさほど変わらない部分があるため、どちらを選択するか悩ましかったのですが、今はLED電球しか選択肢はなくなってしまいました。
電球型蛍光灯生産完了に伴う我が家への影響
うちのリビングで使用している照明機器は、パナソニック(旧ナショナル)製のものですが、天井からの吊り下げ型の照明が2台あります。
こんなのです。
よく見ていただくと、1つの筒あたり上下で1個ずつ電球がついていますので、1台当たり下向けに4個、上向けに4個の計8個の電球が必要です。それが、2台ありますから、合計16個の電球が必要です。
使用する電球は電球型蛍光灯である「パルックボール」を使用するのですが、パルックボールは100W型でルーメン(照度)も大きいため、電球1個当たり約1,200円かかっていました。16個だと19,200円ですね。。。
購入してから数年間は、毎年年末に電球を交換していたのですが、あまりに費用がかかるため、近年では、照度が落ちてきたり、電球が切れてしまったものを部分的に交換するといった対応を行ってきました。
半年前に事件が起きました。
急に電球が切れてつかなくなったため、購入しようと通販サイトを見たところ、なんと「在庫がどこにもないっ!」何が起こったのかと一瞬呆然となりましたが、調べてみると、いつも使用していたパルックボールが生産終了となっているではありませんか。
やっとのことで、型名が似ているものがあったのでこれで代用できると思ったら、中の電球部分(スパイラル)のみむき出しで出ているタイプであり、これじゃだめだと思って断念しました。
ちなみにこの時は、同様のルーメン数を満たすLED電球はパナソニックからは出ておらず、若干ルーメンが落ちたタイプでも値段が1個4000円以上しました!
それを見てからは、電球を切れたら影響を受けないところから移動させて付け替えて使っています。
なお、現在新しい照明器具を購入した場合はLED電球が付属のため、照明器具を買い替えるといった選択肢もありますが、照明器具を買い替えるため金額が高いです。
また、LED電球はやっとのことで徐々に値段が下がってきていますが、まだ性能面でも発展途上と思いますし、値段も高いなと感じます。ですが、高いながらもLEDへ交換して使う選択肢もあります。ただし、LED電球は、電球型蛍光灯の2倍から3倍の費用をかけるほどのメリットがあるのかどうか正直わからず、悩み続けています。
あ~、我が家において今最も悩ましい問題です。
まとめ
大手家電メーカーは、LED電球の導入を国が推奨したからといって、白熱電球や電球型蛍光灯の生産から撤退し、LED電球のみ生産するラインに鞍替えしていますが、LED電球に関しては、性能面、耐久面、コスト面から見ると、まだまだ未知の部分も多いと思います。
消費者がもっと手軽に導入できるよう、コスト削減にもっと力を入れることで、より安価に提供できるよう努力して欲しいと感じました。
我が家のLED電球導入問題はまだまだ続きます。。。
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